「あんまり誰かを崇拝(すうはい)することは、自分の自由を失うことなんだ」
ムーミン谷の仲間たちより スナフキン

使うタイミング
誰かにあこがれを通り越して崇拝していると感じたとき
用例
エル子「○○さんのおすすめだし、このドレア最高にかわいいよね!」
エックス『あんまり誰かを崇拝することは、自分の自由を失うことだよ』
解説
毎年春にムーミン谷へ行くスナフキンは、その道すがら「はい虫」という生き物に出会う。
以前からスナフキンにあこがれていた「はい虫」は
本物のスナフキンに出会ったことに大興奮。
大喜びでスナフキンの後をついていき、ことあるごとに話しかける。
その様子を見てスナフキンはこう言った。
『あんまり誰かを崇拝することは、自分の自由を失うことなんだ』
誰かにあこがれること。
ゲーム内外でもあることだよね。
ああなりたいな。ああいう生き方したいな。
それは素敵なことだ。
多くの人があこがれを持ったことがあるだろうし、もちろんボクにもある。
でもそれが度を越すと、キミらしさはなくなってしまう。
○○さんがこう言っているからこれは正しい。
○○さんが絶賛しているからこれはいいドレアだ。
○○さんがこっちに行っているからわたしも行こう。
そこにキミ自身が考えるという自由はなく、
○○さんの幻影を追いかけるだけの粗悪なコピーロボットになってしまう。
それはつまりキミがキミではなくなってしまうってことじゃないのかい?
ボクにはスナフキンがそう言っているように感じたよ。
と同時に崇拝される側の面倒さもスナフキンは感じているように思う。
崇拝してもらえることはとても気持ちのいいものだ。
自尊心が満たされ
自分は特別な存在なんだと嬉しくなる。
でも崇拝者が増えていくにつれ、
その期待は崇拝される側に重くのしかかってくる。
○○さんの服装はいつも見習いたいくらいかわいい!
そんな崇拝者(人によってはファンと呼ぶかもね)を幻滅させないようにかわいいドレアを作る。
本当は目がチカチカするドレアにしたかったのに。
○○さんはいつも明るくかっこいい!
クソッタレと叫びたいことがあっても、イメージと違うと言われないよう口には出せない。
自分にあこがれている人を幻滅させて傷つけたくないと感じるやさしい人や
今の地位を守りたいと考える人に多いのかもしれないね。(そんな人はあまり崇拝されない気もするけどね)
スナフキンは孤独と自由を愛し、そしてやさしい旅人だ。
崇拝されることによって自身の自由が縛られ、
そのやさしさから自身がしたい言動をできなくなること。
それを避けるための
『あんまり誰かを崇拝することは、自分の自由を失うことなんだ』
でもあったんじゃないかなとボクは思うよ。
別のお話でスナフキンはこうも言っている。
『有名になるなんてつまらないことさ。はじめはきっとおもしろいだろう。でもだんだんなれっこになって、しまいにはいやになるだけだろうね』
ってね。
余談になっちゃうけど
十二分な魅力を発しながら過度な偶像化をさけるため、時としてピエロを演じる人。
それが意識的なのか無意識かは分からないけど、ボクはさすがだなーって感心して見てるよ。
ま、崇拝はしないけどね。

どうでもいいけど解説長すぎない?
ドラゴンクエストXランキング
コメント